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擁壁(ようへき)
擁壁(ようへき)とは、がけ地の土砂崩壊防止や、傾斜地のヒナ壇型造成地の段差が崩れないようにのり面(人工斜面)を保護する壁のことを言います。別名を土留めとも言います。
擁壁の構造や維持管理などが悪かったりすると、大雨や地震のときに壁体の崩れてくるおそれがあるります。
集中豪雨のときや長雨の後に崩れることが多いです。これを防ぐためには、水捌けをよくする裏込め石や水抜き穴を適切な場所に設けるなど、特に排水処理が重要になってきます。
コンクリート、石、ブロックなどの素材があり、積み方は矢羽積みが強い。
●擁壁の種類
練り積み造擁壁(ブロック積・石積み)
モルタルやコンクリートを接着剤や固定材に用いて石又はコンクリートブロックを積み上げた簡易な擁壁のことです。一般に石積み、ブロック積みと呼ばれています。
2.重力式擁壁
構造物の自重によって背面の土圧に抵抗する形式の擁壁のこと。通常は無筋コンクリートで、基礎地盤が良好な場合に使用されます。
3.もたれ式擁壁
地山もしくは裏込め土にもたれた状態でその自重により土圧に抵抗する擁壁のことです。重力式に似ていますが自立せず地山と裏込め土からの土圧でバランスして立っている擁壁で、背後の地山が比較的安定している場合に使用します。通常は無筋コンクリートでつくられています。
4.半重力式擁壁
重力式擁壁と鉄筋コンクリート片持梁擁壁の中間形式の擁壁のことです。重力式擁壁と同様に自重により背面の土圧に抵抗しますが、コンクリート量を節約するために壁体の壁厚をやや薄くし、これにより壁体に発生する引張応力を鉄筋で抵抗させています。
5.片持梁式擁壁
擁壁底部にかかと版を付け、その版上の土の重量で底版を固定して、片持梁と同様に水平方向の土圧を支える擁壁のことです。かかと版の形状によりL型擁壁、逆T型擁壁があります。鉄筋コンクリート構造で断面は重力式擁壁等よりも小さくてすみます。
6.控え壁式擁壁
逆T型、L型擁壁の縦壁の背面に控え壁を設けた擁壁のことです。鉄筋コンクリート構造で壁高7m以上によく用いられ、片持梁擁壁よりも縦壁の壁厚を薄くすることができ、経済的な断面となります。
7.現場打ち擁壁
現場でコンクリートを流して作る擁壁の総称のこと。現場で擁壁の形を作るため現地にあった形の擁壁を作ることが出来ます。ただし、現場での鉄筋を加工するなどの作業が必要となり、熟練工が必要となります。
8.プレキャスト擁壁
工場で擁壁を作成して現場で据え付ける擁壁のこと。現場では据え付け作業のみとなるため、作業の省力化が出来ます。ただし、現場での加工は困難なため複雑な形の擁壁や、特殊な地盤に設置する擁壁には向きません。この場合は現場打ち擁壁との併用を行います。